記事

万引き対策は人件費ではなく “利益を守る投資” である理由

あなたの店舗から毎日静かに奪われている利益。
それが、万引きによる損失です。

しかし多くの経営者は
「警備員=人件費が増えるだけ」
という思い込みによって、その損失を放置しています。

──ところがこの判断、実は利益を自ら捨てているのと同じです。


■ 万引き1万円の被害は、1万円では終わらない

原価率60%の商品で1万円分の万引きが発生したとします。

売上 10,000円
原価 6,000円
利益 4,000円

つまり
1万円の万引き=4,000円の利益喪失

では、この4,000円の利益を取り戻すために必要な売上はいくらか?

答え → 約25,000円

つまり

1万円盗まれる=25,000円分の努力が無かったことになる

万引きは、売上努力を丸ごと破壊する“利益破壊装置”なのです。


■ では、万引きGメンの導入は本当に高いのか?

ここで、御社の店舗に1日19,000円の日当でGメンを導入したケースを考えましょう。

導入前の被害

  • 1日平均 15,000円

導入後、巡回・視線・行動監視が強化されると

  • 5,000円 まで減少

被害削減額=1日10,000円
→ 利益換算で 1日4,000円の損失回避

これを30日続けると…

  • 万引き被害の減少:30万円
  • 利益換算:12万円
  • Gメン人件費:19,000円 × 30日 = 570,000円

ぱっと見ると
「費用の方が多いじゃん」と感じる人がいますが、

実は、ここからが経営者視点の勝負です。


■ 利益は“守る”と“生み出す”の二層で増える

Gメン導入で発生するのは、被害減少だけではありません。
ここが一番の見落としポイントです。

■ 副次的な利益効果

  • 従業員が“犯人探し”から解放 → 接客力UP
  • 高額商品や季節商品を安心して陳列 → 粗利UP
  • 店舗の雰囲気が締まり、購買率・滞在率UP → 客単価UP
  • クレームやトラブルが減少 → 人件費削減効果

つまり
19,000円の支出で、
“万引きリスクの消滅”+“売上増の土台”が同時に手に入る
のです。

これは費用ではありません。

未来の利益を生む機械を、19,000円で買っている

そういう構造です。


■ 経営者が考えるべき問いは1つだけ

費用は戻ってこない。
投資は戻ってくる。

警備員の配置が
「支出」だと思っている限り、利益は守れません。

考えるべきはコストではなく、

導入しなかった場合、
どれだけの利益を失い続けるのか?

この視点です。


削るべきは人件費ではなく “流出している利益”

店舗経営は、攻め(販促)と守り(防犯)の両輪です。
片輪が欠けた状態で、利益だけを求めても走り続けられません。

万引き対策は費用ではなく、
利益回収型の投資です。

関連記事

TOP